夫婦円満を願うなら、妻が「してはいけない」3つのこと

夫婦というのは、最も近い関係でありながら、最も遠い関係にもなりえるもの。

お互いに愛し合って結婚したのに、いつしかそれが悲しみや憎しみを生み出してしまうのは、なぜでしょうか?

最も近い人だからこそ、守らなければならないルールもあります。

ここでは夫婦円満のために、妻の立場で「してはいけないこと」についてお話しします。

1.夫を信頼して任せ、コントロールしない

夫と妻は、価値において平等ですが、役割において差があります。

役割というのは、どちらがより家計に責任を持つかとか、家事に責任を持つかということではなく、家庭という共同体を運営にしていくにあたっての役割を言います。

どんな組織にもリーダーがいるように、家庭においてもリーダーと、リーダーを補佐する立場の人が必要です。

ヘレン・アンデリンは、その著書「新・良妻賢母のすすめ」の中で次のように語っています。

 

たとえ夫婦二人だけの家族であっても、秩序を保つためには指導者が必要です。(中略)

論理的に言っても、男性は性格も気性も生まれながらに指導者であって、決断力があり、自己の信念を通す気概があります。

ヘレン・アンデリン「新・良妻賢母のすすめ」より)

 

もちろん男性だからと言って、すべてが決断力や気概に満ちているわけではありません。

中にはリーダーシップがまるでなく、何でも妻任せ、という夫もいることでしょう。

ところが、そういう夫であったとしても、彼の考えを尊重し、それに従うことで、責任感と主体性を発揮するようになり、夫婦仲が見違えてよくなっていく、とローラ・ドイルは言っています。

 

パートナーをコントロールしたいという欲求の裏にあるのは恐れだ。(中略)

夫のやりたいようにさせていたら、毎日の仕事さえまともにできないのではないかという恐怖に駆られる女性は多い。(中略)

だからこそ、自分が何とかしなければならないと考える。

 

覚えておいてほしいのは、あなたが夫のアイデアを握りつぶすと、彼の魂も死んでしまうということだ。

男は自分の考え方を尊重されないと、拒絶感を覚える。

相手に主導権を取られていると思えば、彼は「もう、どうでもいいさ」と考えるようになる。

そして、あなたはすべての責任を負わされて、疲れを感じるようになる。

 

もし、あなたが彼の過ちをとやかく言わなければ、彼は自分で主導権をとるようになる。

それこそ、あなたが常に望んでいたことではなかっただろうか。

自分の考えをしっかりと持って、それにしたがって行動する男がそこにいるのだ。

ローラ・ドイル「賢い女は男を立てる」より)

 

夫をコントロールすることをやめ、信頼して立てることで、あなたは「夫から大切にされ、愛される」という見返りを受けるようになります。

心配する習慣をやめ、思い切って夫を信じてみましょう。

何度かの失敗は多めに見ながら見守っていると、夫が自ら責任感を発揮するようになります。

2.被害者意識を持たない

夫を立てるには、日頃から自分のことを大切にしていないと、そのエネルギーが出てきません。

疲れて心身共にクタクタな状態では、相手のことを思いやる心の余裕も出てこないものです。

 

夫を立てる時も同じことがいえる。

まずセルフケアをきちんとしてからにすること。

女性が夫の習慣にとくにイライラさせられるのは、セルフケアが出来ていないことが原因である場合が非常に多い。(中略)

限界を超えた状態で夫を立てることは、ほぼ不可能である。

相手を立てるとは、要するに相手の気持ちになって理解してあげることなので、それにはかなりの忍耐と集中力が必要だ。

疲れて不安を感じていては、こうした心構えは消えてしまう。

仕事をするときも、休むときも、遊ぶ時も、休養十分、栄養十分な状態であればあるほど、男性にやさしくなれるのだ。

ローラ・ドイル「賢い女は男を立てる」より)

 

もしあなたが、家族のために朝から晩まで働いて、自分が「家族の犠牲になっている」という被害者意識を持っているとしたら、セルフケアの時間をとりなさい、という信号だと考えましょう。

セルフケアとは、好きなことをしたり、自分に心地よい時間を持つことで、心身をリフレッシュすることです。

どんなに身体を休めたとしても、心が不安やストレスに満ちていては、セルフケアとは言えません。

自分だけの上手な気分転換法を身に着けておくべきです。

 

「人から大切にされていない」という思いが出る時は、概してセルフケアをおろそかにしている場合が多いのです。

被害者意識を持った妻に、夫は同情よりも嫌悪感を感じます。

それは、妻の言葉や態度の端々から「私が幸せでないのは、あなたのせいよ!」という非難のメッセージを受け取ってしまうからです。

妻が幸せそうでないとき、夫は自分が男としての責任を果たしていないと感じ、大きく自信を失ってしまいます。

自分を大切にすることは、夫や子供を大切にすることに繋がります。

罪悪感を持つことなく、毎日少しでも、自分を心地よくするために時間を投資しましょう。

3.夫のプライドを傷つけない

どんな男性も、オトコとしてのプライドを持っています。

妻に見下されることを喜ぶ夫など、この世に存在しません。

夫のプライドを傷つけるのは、何もバカにした言葉だけではありません。

夫の成したことについて無関心であったり、彼の夢や目標に対して冷めた態度をとることなども、夫のプライドを傷つけます。

また、夫が何かで失敗したときに、追い打ちをかけるような言葉をかけたり、非難軽蔑を含んだ言葉はいかなる時でも厳禁です。

たとえ夫婦喧嘩の真っ最中でも、相手のプライドを傷つける言葉は避けるのが賢明です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここに挙げたことは、基本中の基本ともいえることですが、感情的になると、その基本ルールに違反するような言動をとってしまうものです。

「何でも言い合える仲」というのは、お互いに相手を傷つけることまで言っていい、という意味ではありません。

ここでは、妻が「してはいけないこと」について挙げましたが、「それでは夫はどうなのか?」と不平等に感じた方もいるはずです。

もちろん、夫は夫で守るべきルールがあります。

でも、夫婦のどちらかが変わることで、相手もまた優しさを取り戻すことができるのです。

円満な夫婦関係を保つには、相手のために何かを「すること」も大切ですが、それ以上に相手が嫌がることを「しないこと」が、重要です。

最低限の「しない」を守ることで、自分と相手を大切にする幸せな結婚生活を手に入れましょう。