不倫を止めない夫を取り戻す方法

不倫を止められない夫

夫が不倫していて、それをなかなかやめてくれない時、夫の気持ちがわからなくなりますよね?

夫にとって大切なのは、自分なのか?不倫相手なのか?

そんな果てしない疑問にとらわれて、毎日を悶々と過ごしてはいませんか?

次にあげた中で、ご自分に当てはまると思うものがあるか、チェックしてみましょう。

チェックリスト

◆夫にとっての本当の幸せは、不倫相手といることなのだと思う。

◆自分の愛が夫にとって迷惑なのかもしれない、と思う。

◆自分が身を引いて夫の好きにさせてやる方が、夫の為だと思う。

◆夫に対する自分の愛が単なる執着かもしれない、と思う。

◆夫から愛されている実感が持てず、常に確かめようとしてしまう。

 

もし二つ以上当てはまるならば、旦那さんはあなたから愛されている実感が持てずにいるかもしれません。

あなたも旦那さんも、どちらかというと自己肯定感が低く、そのままの自分が相手から愛されているという確信を、なかなか持てずにいるのです。

夫を苦しめる妻のダブルバインド(二重拘束)

ダブルバインドとは?

あなたは感情的になったとき、旦那さんに次のような言葉を使ってしまうことが多くありませんか?

「本当は、私より不倫相手と一緒にいたいんでしょ?」

「その人の所に行ってもいいのよ」

「離婚したかったら、離婚していいのよ」

これらの言葉は、相手に自由を与えているように聞こえますが、実は相手を縛っています。

妻は自分から夫を突き放すような言葉を使いながらも、本当は夫が自分にしがみついてくれることを期待しています。

これは、子供に対して「お前の好きにしたらいい」と突き放すのと同じです。

「好きにしたらいい」と言われたので、子供が好きにすると、親から怒られてしまう。

親が言葉で伝えているメッセージと、親の本心が一致していないため、子供はその矛盾したメッセージの間で、どう行動したらよいかわからなくなるのです。

その結果もたらされる緊張とストレスのため、親とのコミュニケーション自体を回避するようになってしまいます。

これをダブルバインド(二重拘束)と言います。

どう答えても否定される

「本当は、私より不倫相手と一緒にいたいんでしょ?」という妻の言葉に対して、夫はどう答えればよいのでしょうか?

Yesと答えれば、「ほら、やっぱりあなたは私を愛していない」と言われ、Noと答えれば、「あなたは嘘をついている」と言われる。

どちらの答えをしても、妻を満足させることはできず、否定されます。

また「その人の所に行ってもいいのよ」と言われて、夫がその通りにすると妻は悲しみ、妻の元に留まっていても「私といても本当は楽しくないんでしょ?」と疑われるとすれば、これもやはりダブルバインドなのです。

ダブルバインド的なコミュニケーションは、相手を縛り緊張させ、強いストレスと罪悪感を与えます。

これが長く続くと、相手は心身に不調をきたすようになります。

妻がダブルバインドを使う理由

さて、このように恐ろしいダブルバインドですが、妻はなぜこのようなコミュニケーションをしてしまうのでしょう?

妻の側には夫を苦しめる意図があるわけではなく、感情の行き場がなくて、そうしているだけなのです。

ただ、自分の感情に任せて発言しているため、夫の気持ちを考える心の余裕はありません。

ダブルバインドが繰り返されると、夫は妻の言葉をその通りに信じることができなくなります。

「愛している」という言葉にすら裏があって、またすぐ妻が感情的になり自分を攻撃するのではないか、と感じるからです。

妻の抱える問題

ダブルバインドをよく使ってしまう人には、小さい頃親に甘えることができずに、アダルトチルドレンとして育った人が多いのです。

アダルトチルドレンとは、子供の頃、安心して親に自分の感情や欲求を表現することができなかった人たちです。

ありのままの自分を受け入れてもらいたい、と強く願っているにもかかわらず、親や他人には甘えることができません。

それは心の中に「ありのままの自分では愛されない」というビリーフ(信じ込み)があるためです。

愛されるためには、常に親や他人に気を遣い、役に立つ自分でいなければいけない、と思ってきたのです。

また、どんなに褒められても「それは本当の自分ではない」という気がして、自分に自信を持てずにいます。

夫に多くを求めすぎてしまう

その反面、夫には「自分のすべてを肯定してほしい」と思いが強く出て来ます。

どんな人にも短所はありますから、愛していたとしても好きな部分と嫌いな部分があって当然です。

けれどもアダルトチルドレンとして育った人は、夫から100パーセント肯定されないと気が済まず、少しの否定にもくじけ、夫の愛を疑ってしまいます。

そのために常に愛を確かめ、夫が自分を安心させてくれないと、強い怒りと不安を感じるのです。

しかし感情を爆発させて夫を困らせた後には、激しい後悔が押し寄せてきます。

「こんな自分は愛されない」と自己嫌悪に陥り、また自分を責める、ということを繰り返してしまいます。

その度に夫は「自分は妻を決して満足させることはできない」と感じ、挫折感と罪悪感に苛まれます。

これが繰り返されると、夫は「妻から受け入れられていない」と感じるようになり、居場所を求めて、ますます妻から逃避するようになります。

悪循環を断ち切るには

妻の中で起っていることを整理すると、次のようになります。

①夫に愛されている実感が持てず、不安が高まる

②夫に要求したり、愛を確認しようとする(ダブルバインドを使ってしまう)

③夫が混乱して、回避したり不機嫌になる

④妻の中でインナーチャイルドの感情の嵐が起る

⑤夫に強い感情をぶつけてなじったり責めたりする

⑥激しい後悔と自己嫌悪に陥り、「こんな自分は嫌われる」と不安になる

もしあなたが、こうしたパターンに陥っているとしたら、どうすればこの悪循環から逃れられるでしょうか?

まずは、自分自身の感情を肯定することから始めてみてください。

感情の嵐が起った後、自分のインナーチャイルドに向かって「愛されたかったんだね。辛かったんだね」と言いながら、その感情を受け容れていきます。

自分を責めずに、チャイルドと一緒に泣いて、チャイルドの悲しみを十分に感じてあげてください。

次に旦那さんのインナーチャイルドを思いながら、「あなたも辛かったんだね。行き場がなくて苦しかったんだね」と言いながら、彼の苦しみに思いを馳せます。

旦那さんの心に共感するには、まず自分の悲しみを十分に味わって共感する過程が必要です。

これは、インナーチャイルドの強い感情の嵐がいったん収まってからやってみることをお勧めします。

夫が不倫相手を捨てきれない理由

多くの人が、夫が不倫相手の元に行くのは、一緒に居ると楽しいからだと誤解しています。

でも実は、反対なのです。

夫は苦しみから逃れるために、不倫相手を訪ねていくのです。

職場でのストレスや妻への罪悪感など、様々な葛藤を抱えていて、それを紛らわせる何かが必要だったのであり、お酒やギャンブルに走るのと同じことです。

二股をかけているのは、二人の女性を手玉に取っているのではなく、どちらに対しても申し訳なく傷つけたくない、と思っているからです。

妻と不倫相手の両方に対して罪意識を持っているのです。

妻が自分を捨てるなら、その時はそれに従うしかない。

罪人の自分が妻を引き留める資格はない、と感じているのです。

妻に捨てられても文句は言えない立場だから、その時の居場所として不倫相手を確保しておきたい気持ちもあるのかもしれません。

家庭の中に夫の居場所を作る

そんな時、夫をこれ以上責めることは逆効果にしかなりません。

むしろ、あなたが罪悪感を感じず済むように次のような工夫をしましょう。

①あなたの気持ちを、皮肉やダブルバインドを使わずに、正直に伝えていく。

②夫が不倫をしていても家族を捨てないのは、夫の愛だということを信じる。

③夫以外の人、特に親に対してもっと素直な感情や欲求を表現してみる。

④夫だけに目を向け、夫からだけ満足を得ようとするのではなく、自分の心を満たす趣味や楽しみを見つけて、世界を広げていく。

このように、自分の欲求や感情にもっと敏感になり、それを自分で満足させる生活をすることです。

旦那さんが負担なく家に帰ってくるためには、あなたが笑顔で満たされていて、楽しそうでいることが大切なのです。

あなたの心が安定していけば、旦那さんはあなたのそばで負担なくくつろげるようになり、自然とあなたの元へ帰ってくることでしょう。