「性格の不一致」が本当の離婚理由?

2019年3月28日

どんなご夫婦も、結婚生活をスタートするときには、幸せな家庭を築いていくことを願っていますよね。
ところが年月が過ぎるにつれて、さらに深まっていくべき愛が冷めてしまうことがあります。
夫婦関係がうまくいかなくなり、悩みぬいた末、離婚を真剣に考えるようになることも。
夫婦を離婚に至らしめる本当の原因は、いったい何なのでしょうか?

離婚理由のトップ3

平成27年度版司法統計年報による離婚同期トップ3を見てみましょう。

■「妻」側からの離婚動機の申し立てトップ3(件数)

第1位 性格が合わない(19380)
第2位 生活費を渡さない(13551)
第3位 精神的な虐待(12282)

■「夫」側からの離婚申し立て理由トップ3(件数)

第1位 性格が合わない(10900)
第2位 精神的な虐待(3322)
第3位 家族・親族と折り合いが悪い(2656)

出典:平成27年司法統計年報「婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所」

ということで、男女ともに第一位は「性格の不一致」がダントツでした。
でも本当に、性格の不一致ゆえに夫婦は上手くいかなくなるのでしょうか?

最初から性格に不一致があると感じていたなら、たぶん結婚しなかったはず。
恋愛中はわからなかったけれども、実際に一緒に暮らし始めてみると「合わない」ことが沢山でてきます。
全く違う環境で育った二人が、性格や価値観が全く同じということ自体、ありえません。
またこうした違いは、お互いを理解しようという努力によってある度克服できるものです。
性格が合わないことが、離婚の直接の原因にはなりません。
むしろ、男と女の物事の捉え方の違いによって、相手を理解できないことが問題となります。

性格の不一致より大きい男女の違い

男と女では考え方に違いがあるということを頭ではわかっていても、なぜそれを心から理解することが難しいのでしょうか?

私たちは相手の心を目で見ることは出来ません。
言葉や表情、行動などから思い測ってみるしかありません。
ですから、判断の基準はどうしても「自分」になりがちです。
自分だったら、こういう場合このように感じるから、相手もそうに違いない、と考えるのです。

でも、これが間違いの始まりです。
男性と女性では、脳の使い方に明らかな違いがあります。
流れているホルモンも違います。
当然、物事の見方や捉え方、行動の仕方などに影響を及ぼしてきます。
女性が女性の脳で男性の気持ちを心底理解するのは、とても難しいことですし、男性もまた女性の気持ちや行動を理解することができません。
むしろ、「男と女は全く違う生き物だから、合わなくて当たり前なのだ」と思っていた方がいいでしょう。

旦那さんが、あなたの予想とは全くかけ離れた行動をとった時、理解不能と感じて不信感を持ちますよね。

突然怒り出した夫を見て、「何でこんなことで怒るの? 理解不能! 性格合わない!」と感じたことはありませんか?
そんなとき、「この人とは合わない」と決めつける前に「男なのだから、違って当然かも」と考えてみましょう。
旦那さんもまた、口には出さずとも「女はどうしてこんなんだ?」と感じているかもしれません。

人は皆、「相手も自分と同じように考えてると思いたい」存在なので、私たちは無意識に自分基準で全てを判断してしまっているのです。

まさにこの「自分を中心とした視点」こそが、夫婦円満の最大の敵なのです。

オトコとオンナは見ているものが違う

あなたが今、見て感じていることは、あなたにとって「事実」ですよね。
でも「同じものを見ても、人によって全く違うものを見ている」と言ったら、信じられるでしょうか?

例えば、美しい女性が目の前に立っているとします。
その女性を見る時の観点は、男性と女性では、かなり違います。
女性ならば、その人の顔の作り・服のセンス、身に着けているもの・性格が良さそうがどうか、などを、わずか0.2秒足らずの間で判断してしまします。

一方男性はといえば、胸の大きさ・プロポーション・顔の可愛さ、長い髪・女らしいしぐさなどに目を引かれますが、女性ほど細部にわたって観察してはいません。
同じ人を見た後で、女性が「ね、さっきのひと、すっごく高級そうなバッグを持ってたわよね」と男性に聞いても、「え?そうだったけ?」とほとんど記憶に残っていないことが多いのです。
男性は関心のあるもの以外には、細部にあまり注意を向けないのです。

あなたの事実は夫の事実ではない

人は、自分が注意をはらった部分に目がいくようになっており、目に映っている物すべてを認識しているわけではありません。
これは、見ることだけでなく、聞くことにおいても同じこと。
自分が注意を向けていないことは、見ても見えてないし、聞いても聞こえてないと同然なのです。
眼というカメラに写った映像を、脳が自分の主観に沿ってフィルターをかけて修正したものを、私たちは「事実」として認識しているのです。

ここでちょっと、旦那さんとケンカになった時のことを思いだしてみてください。

妻「私が、こないだ言ったばかりじゃない!?」
夫「そんなの聞いてないよ」
妻「じゃあ私が言ってないっていうの? 絶対言ったわよ!」
夫「絶対聞いてないって!!」

こういうことでケンカになることが多くありませんか?
自分が事実だと信じていることを「そうじゃない」と否定されると、自尊心が傷つきますよね。
人格否定されたと感じて、夫が信じられなくなる人が沢山いるのも、うなずけます。
だからと言って、旦那さんが自分を正当化するために、意図的に事実を曲げているわけではないのです。
旦那さんは旦那さんで、自分にとっての事実を主張しているのであり、彼の脳内ではそれが真実として映っているのです。

自分が見ている「事実」と、相手の見ている「事実」が違う時、お互い「自分は正しく、相手は間違ってる」と主張すれば、どちらか一方を「嘘つき」にする時まで、夫婦はぶつかり続けます。
でも実際は「二人とも間違っていない」のです。

あなたにはあなたにとっての「事実」があるように、相手には相手にとっての「事実」がある、ということを覚えておきましょう

「どちらが正しいか」の議論では夫婦問題は解決しない

あなたが感じていることが間違っているわけではありません。
でも、そこに固執し続けていると、相手の気持ちを理解することはできません。
あなたにとっての真実と相手にとっての真実は違う、ということを理解しないと、「どちらが正しく、どちらが間違っている」という議論に延々と時間を費やすことになります。

たとえその論争にあなたが勝ったとしても、旦那さんの愛を失ってしまったら、元も子もないのです。

夫婦においては「正しい・正しくない」の議論に持ち込まないことです。

自分の枠を超えて、相手から見た「事実」を尊重していく姿勢が大切です。

 

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