【夫婦修復のプロが教える】夫の「本性」を見極める4つの問いと離婚回避への道

「結婚前は両目を開けて相手をしっかり見極める。結婚後は片目をつぶってあげる」

80歳を超える母が、私の結婚前によく言っていた言葉です。

つまり、出会って間もない頃は、どうしても相手の良い面ばかりが見えてしまうが、そういう時期にこそ冷静に相手の人間性を見極める必要があるということ。

また、結婚後は相手の嫌な部分が見えてきても、それを多めに見てあげることが結婚生活を長持ちさせるコツ、ということです。

実際、妻が夫を嫌いになる理由の中で、夫の人間性に対する失望が最も修復を難しくすると言えます。

結婚前に見抜けなかった夫の「本性」が露呈したとき、夫婦の会話は減り、心はすれ違い、いつしか修復の道を遠ざけてしまうのです。

今回の記事では、夫の人間性を見極める簡単な「観察術」についてお話し、そこから夫婦修復の第一歩を踏み出す具体的なヒントをお届けします。

言葉に惑わされない人間観察術

人は誰しも、外面は良く見えるものです。

言葉はいくらでも飾ることができ、態度も取り繕うことが可能です。

そのため、愛情や期待が大きいほど、相手の本当の姿、つまり「本性」を理解するのは難しいと感じることがよくあります。

夫の不機嫌、モラハラ、あるいは夫婦間の会話の欠如といった問題の根底には、あなた自身の「夫に対する期待と現実のギャップ」があることが多いのです。

このギャップを埋めるためには、言葉や見せかけに惑わされず、夫の真の人間性を、客観的な行動から見極める習慣が必要です。

複雑な心理分析をしなくても、たった4つのシンプルな質問を心に留めておくだけで、その人の本性が驚くほど明確に見えてくることがあります。

人の本性は「4つの質問」で見抜ける

1. 自分より弱い立場の人にどう接するか?

自分にとって利益をもたらす人や重要な人物に対して親切にするのは、誰にでもできることです。

しかし、その人の本当の人間性が現れるのは、自分より弱い立場の人、見返りを期待できない人、自分とは直接関係のない人にどう接するかという点です。

例えば、飲食店での店員さんへの態度や、交通渋滞での他のドライバーへの反応など。

人の本性は、力関係の上下が絡む場面で最もはっきりと表れるのです。

あなたの夫は、自分より「下」だと感じている人に対して、常に敬意を払えているでしょうか。

2. 相手のミスにどう反応するか?

次に注目すべきは、予期せぬ事態、特に他人のミスへの対応です。

この瞬間の反応は、取り繕うことが難しい、素の姿が表れる瞬間です。

あなたの夫が、あなたの失敗や職場の同僚のミスに対し、以下のどの反応を示すかで、関係の未来が決定づけられます。

A. 失敗を非難するように指摘する。

B. 静かに手を差し伸べ、助けてくれる

C. そのミスを利用して自分の優位性を確保しようとする

人の品格は、他人の失敗を前にした時にこそ表れます。

もし夫が非難的であるなら、それは今後、夫婦関係が優位性や非難に満ちたものになるリスクを示しています。

静かに助けられる優しさがあるなら、それは信頼に基づいた関係を築ける可能性が高いでしょう。

3. 不利な状況でも一貫性を保てるか?

そして、人の真価は順境の時よりも、逆境の時にこそ問われます。

言葉だけの人は、自分に有利な状況では親切ですが、状況が不利になるとすぐに態度を変えます。

対照的に、芯の通った人は、たとえ自分が損をすることになっても、自身の信条や基準を曲げません。

この一貫性があるかどうかを観察することで、その人の道徳観、責任感、そして信頼性をまとめて測ることができます。

不倫や風俗通いといった「不利な状況」に直面したとき、自分の過ちを認めて真摯に向き合う一貫性こそ、その人の本質の中核をなすものなのです。

4. 誰も見ていない時に何を選ぶか?

最後に、その人の信頼性を測る究極の指標を見ていきましょう。

誰の目もない、監視がない状況での行動にこそ、その人の「本当の基準」が表れると心得ましょう。

目の前にある小さな誘惑に対してどう振る舞うか、楽な道と正しい道のどちらを選ぶかを見れば、その人の本質が見えてきます。

人前でだけ良い顔をするのではなく、一人でいる時も同じ選択ができる人こそ、心から信頼できる人物と言えるのです。

具体的な解決ステップ:見極めた「本性」を修復の糸口に

夫の人間性を把握することは、決して「夫を裁くため」ではありません。

それは、夫婦修復の最も現実的なアプローチを知るための出発点です。

1. 夫の「本性レベル」を冷静に分析する

上記の4つの問いに基づき、夫の行動パターンを冷静に振り返ってください。

レベルA(信頼性が高い): 弱い人に優しく、失敗を助け、一貫性がある。

レベルB(改善の余地あり): 状況によって態度が変わるが、話せば理解しようとする。

レベルC(修復が難しい可能性): 弱い人を軽視し、失敗を非難し、常に自分に有利な選択をする。

レベルCの場合、修復は極めて困難、あるいはあなた自身の心が壊れてしまうリスクが高いことを自覚し、早めに専門家(カウンセラーや弁護士)に相談することが最善策となります。

2. Iメッセージであなたの思いを伝える

夫の人間性レベルがAまたはBの場合、修復の望みはあります。

重要なのは、感情的な非難を避けた「建設的な対話」です。

対話の場では、「I(私)メッセージ」を使って、夫の行動に対するあなたの感情を伝えることに注力してください。

NG例(Youメッセージ): 「あなたはいつも私の失敗を責めるから、私は話したくない。」

OK例(Iメッセージ): 「この前、私が失敗したとき、責められているように感じてとても悲しくなった。私は、あなたともっと信頼できる夫婦関係を築きたいと思っているの。」

3. アサーティブ・コミュニケーション

夫婦関係改善のために、忙しい日常の中でもすぐに実践できる具体的なテクニックをご紹介します。

それは「アサーティブ・コミュニケーション」です。

アサーティブネスとは、相手の意見や感情を尊重しつつ、自分の意見や要求も率直かつ誠実に伝えるコミュニケーションの姿勢です。

これは、夫の人間性を見極めた上で、あなた自身が自信を持って振る舞うために不可欠なスキルです。

DESC法(デスク法)というフレームワークを使ってみましょう。

Describe(描写):客観的な事実を述べる(例:「先週、あなたが私に一度もありがとうと言わなかった時」)

Express(表現):それに対する自分の気持ちを述べる(例:「私は少し寂しい気持ちになりました」)

Suggest(提案):解決のための具体的な提案をする(例:「週に一度、お互いの良いところを言い合う時間を作ってみない?」)

Consequence(結果):提案が受け入れられた場合の良い結果を伝える(例:「そうすれば、もっとお互いを大切にでき、夫婦の会話も増えると思うの」)

このテクニックを使うことで、「非難」ではなく「提案」として夫婦の課題を共有できるようになり、夫が防衛的になるのを避けながら、夫婦修復の具体的な行動を促すことができます。

夫の「弱さ」を理解し、あなた自身の強さに気づく

もし、これらの4つの質問、特に「弱い人を軽視する」「失敗を非難する」といった否定的な行動を夫から見て取ったとしても、どうかすぐに絶望しないでください。

夫がそうした行動をとるのは、彼自身の内なる「弱さ」を隠すためである可能性があります。

例えば、弱い人を見下す行動は、自分自身が弱い人間であるという恐れを打ち消し、一時的な優越感でプライドを守ろうとする防衛機制かもしれません。

もし、夫が真の自信と自己肯定感を回復できたなら、人を見下す必要も、あなたを非難する必要も減っていくかもしれません。

人間として尊敬できない夫との出会いの意味

たとえ人間として尊敬できないと感じる夫であったとしても、あなたが彼と出会い、夫婦として共にいることには、何らかの意味があると信じてみませんか。

彼以上に人間性の高いあなたとの出会いを通して、夫が感化され、少しずつでも良くなる可能性はゼロではありません。

しかし、夫は内心であなたのことを尊敬していたとしても、それを素直に表現しないかもしれません。

なぜなら男性は、妻より上でいたいというプライドを持っていることが多く、そのプライドを守るために、なおさらあなたを貶めたり、冷たくあしらったりすることがあるからです。

そうであるほど、あればあるほど、その言葉や態度に惑わされない、あなたの心の強さが大切です。

夫婦修復は、夫を変えようとすることではなく、あなたが夫の真の姿を理解し、その上でどう行動するかを決めるプロセスです。

あなたが取る建設的な行動が、夫の心に変化をもたらす重要なキーとなると言えるでしょう。

あなたの夫婦関係のより良い未来を心から応援しています。