旦那を狂わす「不倫脳」とは?

 

不倫中の旦那の性格が変わってしまった…

顔つきまで変わってしまった…

お金の使い方が派手になった…

 

それまで優しくて真面目だと思っていたごく普通の旦那さんが、不倫にのめりこむことで人が変わったようになってしまった、というお悩みをよく聞きます。

こうした旦那さんの変化はどのくらいの期間続くのでしょうか?

また、完全に元に戻る日はくるのでしょうか?

妻として気になる、旦那の「不倫脳」について考えてみたいと思います。

不倫脳とは

「不倫脳」という言葉に、特別な定義があるわけではありません。

ここでは人が不倫している時の脳の特殊な状態を「不倫脳」と呼びたく思います。

(あるサイトでは、「不倫脳」を「不倫を繰り返す人の脳」、と定義づけていますが、それはむしろ不倫依存症と呼ぶのがふさわしいと思います。)

不倫は恋愛の一種と言えますが、不倫には背徳感とスリルが伴い、これによってより強い高揚感を味わうため、依存症となることがあります。

不倫脳の症状とは

不倫脳になった旦那さんによくみられる行動を下に挙げてみましょう。

 

♦ 携帯をしきりにいじっている

♦ 夫婦間の会話が減る

♦ 会話をしていても、心ここにあらずの感じがする

♦ 部屋に引きこもり一人でいることが多くなる

♦ 出張や泊りがけの旅行などが増える

♦ ささいなことで不機嫌になったり逆ギレする

 

あなたが初めて異性と交際したときに、親の前で上のような行動をとったことはありませんでしたか?

頭の中で常に恋人のことを考え、親との会話が何となくウザく感じたり、一人になりたいと感じたことでしょう。

これと同じことが、不倫中の旦那さんにも起こります。

家族を愛していないわけではないけれども、性愛の発動によって「家庭という日常」から分離された、非日常的でビビッドな心的刺激を感じるようになるのです。

この時、長く連れ添った妻は日常の一部として認識され、興味が薄れた感じがします。

決して妻に対する愛がなくなったわけではありませんが、不倫相手からくる非日常的で刺激的な恋愛感情の前で、妻への関心や愛が薄れたように感じられるのです。

不倫が悪いことだと知りながらも、のめりこむ理由

不倫が始まるきっかけは、偶然の出会いからであることがほとんどです。

単なる知り合いだった女性と、たまたま一対一で話す機会があって、そこから愛が芽生える、などです。

中には、セフレを求めて出会い系サイトなどを探す男性もいますが、これはセックスの快楽だけを求める自慰的不倫であり、風俗の利用とほとんど変わりません。

妻子ある立場での恋愛がいけないことだとわかっているのに、それに引き込まれていくのは、皮肉にも「それがいけないことだから」です。

一般の恋愛と違って不倫に特有なのが、「いけないことをしている」という背徳感とそれに伴うスリルなのです。

人間は、禁止されたことをするとき、スリルを感じます。

特に、男性ホルモンの分泌が盛んな男性はスリルに惹かれます。

隠れて悪いことをしているという背徳感が、不倫の愛をますます刺激的なものにしていくのです。

妻に対する罪悪感から家庭をないがしろに

一方で、不倫することによって妻に対する罪悪感が生じます。

不倫の愛による刺激が強いので、「妻にバレさえしなければいい」という安易な考えで不倫を正当化しようとします。

旦那の微妙な変化に気づいた妻が、心配していろいろ尋ねたり指摘したりすると、旦那の罪悪感が刺激され、敏感に反応して怒ったり不機嫌になったりします。

このあたりから、妻は旦那の変化に戸惑いを感じ、夫婦関係がギクシャクしてきます。

旦那は、そんな妻のことを疎ましく感じて、距離を置こうとしたり、会話を避けるようになっていきます。

妻の存在によって自分が堂々と恋愛を楽しむことが禁止されている、という理不尽な理由で妻に腹を立てるようになり、妻のちょっとした言動にも不満を爆発させたりします。

不倫脳は「恋愛による快」をひたすら求めるため、妻の立場に立ったり、道徳的に自分を反省することが難しいと言えます。

その結果、自分の快だけを追求し、妻や家庭をないがしろにするようになっていくのです。

不倫脳はいつ終わるの?

「恋愛には賞味期限がある」と言われるように、どんなに長くても4年以内に恋愛感情は薄れていきます。

脳内で、恋愛という特殊な興奮状態が3年以上持続するのは困難であり、脳の健康にもよくありません。

結婚して夫婦になると恋愛感情が薄れていくのは当たり前のことであり、地道な結婚生活を営むために必要なことなのです。

不倫も恋愛の一種ですから、必ず終わる時がきます。

また、最初は刺激的に感じれられていた不倫相手に対しても、時間とともに慣れてしまい、非日常の刺激を感じられなくなります。

この頃になると、それまで見えなかった相手の短所が見え始めて、だんだん愛が冷めていきます。

初めはかわいいと思っていた不倫相手のわがままやおねだりも、だんだん面倒臭く、負担に感じられてきます。

不倫の愛は、こうして終焉を迎えていきます。

不倫後に元の旦那に戻るの?

不倫相手と別れると約束したはずの旦那が、まだ水面下で会っていることが分かった時、妻は不倫がまだ続いていることに更なるショックを受けてしまいます。

しかしここで見極めなければならないのは、夫の不倫脳がまだ続いているかどうかです。

不倫が早い段階で発覚した場合、妻の手前「もう別れる」と約束したものの、旦那の不倫脳はまだ続いていて、本当は不倫相手と別れたくないので、隠れてコソコソ会い続けます。

このような場合は、旦那がまだ不倫脳から回復していないので、妻が旦那を責めたてても逆効果になります。

相手女性宅に乗り込んだり、慰謝料を請求したりなどの行為は、攻撃とみなされ、旦那はますます不倫相手を守ろうとし、妻を敵とみなすようになるので、注意が必要です。

旦那の不倫脳がある程度冷めて冷静になるまで、もう少し時間を置くことです。

不倫の賞味期限が過ぎて相手からの刺激を感じられなくなると、旦那は自然に家庭に戻ってくるようになります。

不倫脳から覚めた時に旦那が帰る場所を残しておくこと

不倫脳になっている旦那さんは、あなたが知っているそれまでの旦那さんではありません。

快を求める自分の行動を正当化するために、平気で嘘をついたり逆ギレするなど、良心に反する卑怯なことも平気でやってのけます。

しかしそれは、本当の彼の人格ではなく、性愛の刺激を求める本能的な脳の働きによる一時的な姿です。

そこを混同しないようにしましょう。

不倫脳は必ず冷める時がきます。

いつか旦那さんが正常に戻った時のために、家庭に居場所を残しておいてあげることが大切です。

そのためには、あなたが不倫した旦那さんを許して受け容れる準備ができているかが問われます。

不倫脳から覚めて、妻への罪悪感を強く感じながら家庭に戻ってきた旦那さんを、妻が毎日のように責め立ててしまうと、旦那さんは「もう一生許してもらえないのだ」と心が折れて、本当に去ってしまうことがあります。

不倫という幻惑の海を航海した末に、やっと港にたどり着いた船(旦那さん)を締め出すことがないように、不倫後の夫婦関係に向けて、あなた自身の心をいかに準備していくかが大切です。