夫が見違えて優しくなる! 夫婦のセックスの魔法とは?
日本はセックスレス大国!
今や歯止めが利かない日本の夫婦のセックスレス増加。
2016年のDUREX社の調べによると、実に47パーセントもの日本の既婚男女がセックスレスという、衝撃的な結果が出ています。
またセックスがある夫婦でも、年間の回数は平均48回と、調査対象国41か国中、最下位。
これは一位のギリシャの164回と比べて3分の1、アメリカの118回と比べても半分に満たない数字です。
夫婦が円満に暮らすうえで、夜の夫婦生活を切り離して考えることはできません。
夫婦問題がある家庭の多くは、セックスレス状態になっている場合がほとんどです。
心のすれ違いや、お互いへのいら立ち、浮気や不倫なども、元をただせば夫婦のセックスレスが元凶となっている場合も多いのです。
夫婦にとって、なぜセックスが重要なのか、考えてみたいと思います。
夫を断食状態にさせる妻
男性は性に関することを考える脳の部分が、女性の2.5倍にも及びます。
男性の体には、女性の10~20倍のテストステロン(男性ホルモン)が流れていますが、テストステロンは性欲を増進させるため、男性の性欲は女性のそれをはるかに上回っています。
また、生産され続ける精子を排出するために、セックスに対する欲求を常に感じていると言っても過言ではありません。
ですから、セックスを拒否することは、妻が想像する以上の苦痛を夫に与えていることになります。
それはあたかも、お腹を空かした断食状態で放っておくようなものです。
女性は、こうした男性の事情を体感できないため、夫が要求してきても「今日は疲れてるから、明日にしてね」などと、簡単に断ってしまいがちです。
そして次の日になるとまた、「今日は疲れているから」と言われると、夫の方はだんだんイライラして欲求不満になってしまうのです。
セックスをすると、夫に何が起こるの?
一見、強いように見える男性ですが、精神的に繊細なところがあります。
悩みがあると、黙って自分の殻に引きこもり、一人で解決しようとします。
女性のように、友達とおしゃべりしてストレスを発散するのではなく、孤独になって自分と向き合う時間を持とうとします。
その意味で、男性にとって何でも話せる友人を作ることは、女性より難しいかもしれません。
男性はセックスをすることで、相手に対して心を許し、深い絆を感じることができます。
男女共に、オルガズムに至る時に、脳内に大量のオキシトシンが放出されます。
オキシトシンは幸福ホルモンとも言われ、相手に対する親密感や信頼感を高め、辛い記憶を忘れさせてくれる作用があります。
出産後の女性が、赤ちゃんに母乳を飲ませる時にも、オキシトシンが盛んに分泌されますが、それによって赤ちゃんへの愛情が増し、分娩の苦痛を忘れることができるのです。
このようにオキシトシンには、ストレスを軽減し、心を癒す作用があります。
また、オキシトシンに続き分泌されるのが、エンドロフィンという快楽ホルモンです。
これは脳内モルヒネとも言われ、体の痛みさえも感じなくなるほど強い喜びに満たされます。
仕事のストレスや、それまでに溜まった夫婦間のストレスなども、すべて忘れさせてくれる作用があります。
さらに男性には、バソプレッシンというホルモンが多く分泌されますが、これは相手を自分のものと感じ、守ろうとする気持ちを高めるといいます。
このように男性は、セックスすることで心身共にリフレッシュするだけでなく、達成感や自信、幸福感に満たされるようになるのです。
夫が求める「魅力的な妻」とは?
さて、男性にとっていいことずくめのセックスですが、残念ながら女性はなかなか、それを理解することができません。
「理想的な妻」と言えば、容姿端麗で家事をしっかりこなす妻を想像する方が多いでしょう。
もちろん、美人で料理上手で、家を綺麗に整理整頓してくれる妻は、夫にとってありがたい存在です。
でも、それ以上に夫が求めているのは、セックスを嫌がらずに応じてくれ、共に楽しんでくれる妻なのです。
妻が共に喜んでくれることで、夫は「妻から100パーセント受け入れてもらった」と感じ、深い自己肯定感に満たされます。
妻のためなら何でも手伝ってあげたい気持ちが、自然と湧き出すのです。
反対に、妻にセックスを拒否されると、夫は自分の存在自体を拒絶されたように、プライドが傷ついてしまいます。
その結果、ちょっとしたことでイライラし、意地悪で攻撃的になっていきます。
実際、多くの男性が、妻においしい料理を期待するよりも、セックスに対して積極的になってくれることを望んでいると言われます。
いい妻になろうと思ったら、家事をしっかりこなすこと以上に、性生活に積極的に取り組むことが必要不可欠だと言えそうですね。
夫婦喧嘩の直後にセックスしたがる夫の心理
男性は、ムシャクシャすることがあったり、ストレスや不安を感じた時には、セックスをしたくなります。
セックスをすることでストレスが解消され、問題が解決したように感じられるからです。
夫婦喧嘩をしたときに、夫はセックスをして仲直りしようとしますが、妻は怒っている時には受け入れたくない気持ちになります。
相手と心が繋がっていると感じた時や、対話を通して気分がほぐれてからでないと、セックスする気になれないのが女性なのです。
ところが夫は、妻も自分と同じようだと考えていいるため、「セックスで喜ばせてあげれば、妻も機嫌を直してくれるに違いない」と思って、喧嘩の後に誘いかけてきます。
妻にとっては、全く理解できず、夫が性欲しかない動物のように見えたり、自分が単なる性欲処理場のように感じてしまいます。
でもこれは、男女の差による誤解であるということを理解して、できるだけ応じてあげるようにしましょう。
意地を張って拒み続けると、夫が心を閉じてしまい、セックスレスになってしまうこともあります。
男性にとってセックスは、お互いの絆を確かめ合える最高の方法なのです。
どうしても心のわだかまりが解けなくて、応じる気にならないときは、「私も仲直りしたいんだけど、その前にもう少し話し合いたい」ということを正直に伝えてみましょう。
優先順位を夫婦生活におく
女性がセックスしたいと思うには、男性よりもっと心の準備が必要です。
つまり、疲れ過ぎていたり、心が満たされていない時には、その気になれないのです。
男性が、ストレスや不安を感じた時にしたくなるのと正反対なんですね。
妻が安定した心の状態でいることは、豊かな夫婦生活を営むために、何よりも大切です。
疲れている時には家事を適当に手抜きしたり、夫に手伝ってもらうようにしましょう。
育児で忙しい時期には、気持を切り替えるのが大変だと思いますが、欧米の妻は、子供を早く寝かしつけて夜は夫婦の時間を持つように努力しています。
セックスは夫婦の絆を強くするのに不可欠な要素です。
夫婦ともに満足できる性生活を目指して、ぜひ努力してみましょう。