旦那の不倫に、妻はどう立ち向かう?
夫婦相談の中で大部分を占めるのが、やはり不倫問題。
旦那さまに不倫され、どうしたらよいのかわからず、ネットなどを検索しまくったあげく、悩みぬいてカウンセラーを訪れる方たちが大半です。
不倫問題で訪れる、大部分のクライアントさまにとって、旦那さまの不倫は「青天の霹靂」だったと言います。
「実は以前から、予想してたんです」なんて平静でいらっしゃる方は、ほとんどいません。
夫はなぜ不倫したのか?
サレ妻さんたちが、一番知りたいこと。
それは、「夫はなぜ不倫したのか?」です。
不倫した旦那さまの心理を知りたい、と思うんですね。
これは私の個人的な見解ですが、男性の不倫は、愛というより発情に近い、と思っています。
夫婦が出会った時に感じていた、性的な刺激は、時間と共に家族愛的な愛着に変わっていきます。
それなりに、幸せな家庭を育んでいたとしても、ある日突然、別の女性から強烈なフェロモンを感じとって、それに惹かれて、理性が吹っ飛んでしまう。
男性脳では、性に関することを考える部位の表面積が、女性脳の2.5倍だという事実がわかっていますが、男性が性に支配されやすいのは、脳の機能自体がそうなっているからです。
ただ、男女の脳が違う限り、いくら言葉で違いを説明したとしても、女性にはピンと来ないものなのです。
夫の不倫は妻を根底から脅かす
不倫相手も大事だけど、家族も大事だとか…
妻に何の不満もないのに、不倫相手を本気で愛してるとか…
女性にとっては、狂人の戯言にしか聞こえません。
女性も不倫をしますが、そこには必ず二者択一があります。
女性は一人を愛したら、それ以外の男性は色あせて見えます。
これは生殖における役割と、深い関係があります。
男性は複数の女性に、同時に種を撒けるようになっています。
しかし女性の場合、それをすると不都合が起こります。
女性は、一度に一人の男性の種を受け入れ、その人の子供を産み、育てるのです。
女性の場合、お腹の子供の父親をはっきりさせておくことは大切です。
子供の養育に対する責任問題がかかってくるからです。
ですから、妻にとって夫の不倫行為は、家族に対する「責任放棄」と感じられて当然なのです。
その時点で、夫に対する信頼感が揺らぎはじめますし、同時に生活の安全を脅かされたと感じるのです。
妻にとって夫の不倫相手は、家庭という神聖な砦に侵入した邪悪な侵入者であり、幸せで安定した生活を脅かす宿敵となります。
旦那の不倫を知った後、妻たちは、夫の不倫相手がどんな女性かに興味を燃やします。
「夫は何に惹かれて、その女のところに走ったのだろう?」
「自分には、その女に打ち勝てる魅力があるのだろうか?」
などと考えるのです。
しかし、こうした考えに捉われること自体、実は意味がありません。
どんな性的魅力も、どんなフェロモンも、一定期間が過ぎると効力を発揮しなくなるからです。
それが恋愛の賞味期限と呼ばれる3年間です。
それ以降は、男女は愛着の力で結びつくのです。
不倫の恋にも、必ず終わりは来るのです。
不倫する夫のホンネは…
妻に対する愛着は、ある。
でもそれは、燃えるような恋心ではない。
頭では、いけないことだと分かっているけど
心と体は、抗えない不倫の恋の魅力に惹かれていく…
不倫する旦那たちのホンネは、このようなものではないでしょうか?
これは、理性を越えた原初的な欲求に根差しているため、理性の力で抑えることは出来ません。
しかし世の中には、一生一人の女性を守って生きていく男性も沢山います。
この違いは、性欲の差とか、性格のせいではないように思います。
まず、男性に基本的な倫理道徳観があるかどうかです。
既婚男性の中には、妻にバレない不倫は罪ではない、と本気で思っている人たちも沢山います。
美味しいものを食べ歩くように、女性の味見をするのです。
男性は、関係を結んだ後に妊娠したりするリスクがありませんから
性関係を軽く考えることができるのです。
ところが、一時の浮気なら、まだ許せるものも、心まで不倫相手に持って行かれたとなると、妻としては黙っているわけには行きません。
探偵事務所に頼んで、不倫相手と無理やり別れさせても、水面下で続くケースが多いということを
有名な某不倫救済センターの所長さんがネット・ニュース紙上で語っていました。
皮肉なことに、迫害を受ければ受けるほど、さらに燃え上がってしまうのが、恋。
まさに、ロミオとジュリエットのように、です。
旦那の不倫に対して、妻ができること
不倫されたクライアントさんたちにお勧めしているのは
旦那さんが帰ってくるまでの、ご自分の心のケアです。
恋の賞味期限が過ぎると、旦那さまが帰ってくる確率が高いのです。
しかし、その期間に夜も眠れず、様々な想像や妄想に悩まされる日々を送っていては、奥さまの方が、身も心もボロボロになってしまうのです。
一番大切なのは、心の修養です。
旦那さまや不倫相手への嫉妬・憎しみ、自己嫌悪や劣等感など、さまざまなネガティブな感情が押し寄せてくると思いますが、それを、健康な自己愛でもって、乗り越えるのです。
外的には、離婚はしないということで時間を稼ぎながら、内的には自己の精神を高めて、相手が帰ってきた時に受け入れて、許す準備をしておくこと。
旦那さまを許せなければ、帰って来ても苦痛は続きます。
そのためには、今までの心の傷をしっかり癒しておく必要があります。
ですから、旦那さまに不倫されたときに、どうやって旦那を取り戻そうかに、気持ちやお金をつぎ込んでも、あまり意味がありません。
やがて来る魔法の時間切れ(不倫が終わる時)に備えて、自分自身の心をしっかりと管理しておくことこそが、賢い女性の選択ではないでしょうか?