すぐに試せる! 夫に話を聞いてもらうための6つのヒント

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熟年に多い「会話のない夫婦」

中高年夫婦の悩みに多いのが、夫婦間の会話が少なくなることです。

妻は夫と情的な会話をしたいと思っていても、夫が話を聞いてくれず、必要最小限の会話しかできず、寂しい思いをしてしまう場合が多いようです。

 

妻は、夫が帰ってきたら、その日一日どのように過ごしたのかを、お互いにシェアしたいと思うものです。

一方、夫の方は、家に帰るとまず疲れを癒すために、テレビを見たり、パソコンをしたりなど、自分の世界にこもる時間を持とうとします。

 

妻が今日あった出来事を話していても、夫は気のない返事をして、テレビから目を離さないまま、上の空で聞いていることが多いのです。

こういうことが続くと、妻の心にだんだん寂しさが溜まっていき、自分は夫に関心を持たれていないと感じるようになってしまいます。

 結論から聞きたい男性脳

夫婦の会話が、徐々になくなってしまう原因の一つとして、男女脳の違いによる会話の仕方の違いも無視できません。

例えば男性は、会話の中で事実の伝達を重視します。

論理的で筋道がはっきりした話し方を好み、まず結論から聞きたいと考える傾向があります。

 

これは男性が昔から、狩猟や戦いの時に、素早く状況判断して行動しなければならなかったためです。

差し迫った状況下では、長々と話しているヒマはありません。

ポイントだけ伝達し、早急に判断を下さないと、命にかかわるのです。

女性が話の過程を大事にしたいのとは正反対で、「だから結論は何?」と結果だけを急がせてしまうのは、そのためなのです。

リラックス時はOFFになっている男性脳

男性脳はまた、オンの時と、オフの時の差がはっきりしています。

職場などでは、オンの状態で集中力を発揮しますが、家庭ではオフになり、すべての電源を切ったかのように、ぼんやりしてしまうのです。

妻が横で話していても、ボーっとしていて、「ちゃんと聞いてるの?」と小言を言われてしまうのも、男性脳のこうした特徴から来るものなのです。

女性にとって会話はつながりを確かめ合う手段

一方、女性たちは大昔から、コミュニティーや大家族の中で、一日の大半を過ごしてきました。

周りの人たちと調和して生きることは、当時の女性にとって死活問題でした。

孤立して、育児や生活を営んでいくことは難しかったからです。

 

女性にとって、会話は心の交流をするための手段であり、話の結論よりも、お互いへの理解を深めることが目的でした。

自分がどう感じたかを相手に伝え、また相手の感じていることを理解し、お互いに共感し合うことで、愛情やつながりを確かめ合っていたのです。

それと同じように、妻は夫との何気ない会話を通して、夫との心のつながりを確認し、安心したいと思っているのです。

旦那さんが話を聞いてくれるような話し方とは

男性からすると女性の会話は脈絡がなく、話のポイントが何処にあるのかわからない、と感じることが多いようです。

結論もなく、次から次へと移り変わる話題に、男性は戸惑いを感じます。

結論から聞いて判断を下したい男性脳にとって、女性のこのような話し方は、イライラしてしまうのです。

 

特に仕事から帰って来た夫は、テレビやスマホ、PCなどに向かってリラックスし、疲れを癒そうとするので、妻の話を集中して聞く態勢になっていません。

そんな時に、待ち構えていたように、機関銃のように話すのは禁物です。

夫に話を聞いてもらいたいときは、次のことを心がけてみましょう。

 

夫が帰ってきたら、まず一人でくつろぐ時間を与える

♦「今話してもいい?」と、前もって相手に心の準備をさせてから話し始める

♦相手が聞く態勢でないときには、無理に話さない

♦目的や結論から、先に話すようにする

♦一番伝えたいことから始め、その次に説明を加えていく

♦何か要求がある時は、単刀直入に話す

旦那さんに愚痴を聞いてほしいときには

さて時には、どうしても旦那さんにに愚痴をこぼしたい時がありますよね。

そういう時には、あらかじめ「何も言わずに、ただ黙って聞いてくれるだけでいいの」と前置きをしてから、話し始めましょう。

ただし、旦那さんに対する愚痴を言ってはいけません。

非難されたと感じて、すぐさま心を閉ざしてしまうからです。

 

何でも話せる、気の置けない女友達を持つことも大事です。

女性同志ならば、お互いの話を共感を持って聞くことが出来るので、夫に話すよりもわかってもらえたと感じて、スッキリするものです。

昔の女性たちは、よく井戸端会議というものをしていましたが、実はこれは女性の心の健康を保つために必要なものでした。

現代のように核家族化が進み、女性がストレスを発散する場がなくなってきたため、夫に話を聞いてほしい欲求がますます募ってしまうのです。

 

女性は、ストレスを受けると、誰かと話して発散したくなりますが、男性は反対に会話を避けるようになります。

この違いが、夫婦間の誤解を生んでしまうことも多いのです。

最後に

「夫婦の会話が無くても、喧嘩しなければ別にいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。

でも、相手が思っていることを知るには、やはり会話が大切です。

話を聞いてくれない夫に失望して、会話することを諦めてしまったり、妻が黙っていることに安心しきっていると、いつの間にか夫婦の溝が取り返しがつかない程大きくなってしまうことがあります。

それを避けるためにも、会話をする努力を諦めないことが大切です。