夫への不満が溜まる本当の理由とは?
毎日の暮らしの中で、夫への不満をため込んでいませんか?
一つ屋根の下で毎日顔を突き合わせる夫婦の関係においては、生活のちょっとしたことが、不満の原因となりやすいものです。
不満の一つ一つは些細なものであったとしても、それが積もり積もると、大きなストレスとなって、夫が大嫌いになってしまうこともあります。
あなたも一度、旦那さんの行動に対する不満を紙に書き出してみてください。
もしかしたらA4用紙の両面がびっしり埋まるくらい、沢山出てくるかもしれませんね。
たとえば、次のような不満を持ってる方は多いことでしょう。
何で夫は家事を手伝わないんだろう?
何でもっと子供と遊んでくれないんだろう?
何でいつも口うるさいんだろう?
何でいつも不機嫌なんだろう?
何でいつも遅く帰ってくるんだろう?
何で不倫をやめないんだろう?
…
夫への不満が溜まっていくと、それはだんだんこんな思いに発展していきますよね。
私はこんなに沢山の不満を抱えて生きている。
しかもそれは全部、夫のせいで出てくる不満だ。
何で私は、こんなに嫌な気持ちにならなければならないんだろう?
何でこんな人と結婚してしまったのだろう?
いっそのこと別れて一人で暮らした方が、せいせいするに違いない!
あなたも一度くらいは、こんな気持ちになったことがあるかもしれません。
実際、多くの人が、小さな不満が積もった結果、離婚を選ぶのも事実です。
一見、夫にすべての非があるように思われるかもしれませんが、実はもう一つの隠れた理由があるのです。
不満の背後にあるあなたの○○に気づく
そもそも、あなたはなぜ「こんなに沢山の不満を抱えて生きている」のでしょうか?
それは、夫があなたの願うように行動してくれないからです。
そこには、夫に対するあなた側の「期待」があるということ。
家事を手伝ってくれることを最初から期待しなければ、手伝わない夫に不満が溜まることはありません。
早く帰ってくることを期待しなければ、今日も遅く帰ってきた、とガッカリすることもありません。
あなた自身も無意識のうちに
「こうであってほしい」
「こうであるべきだ」
という期待によって、夫をジャッジしているのです。
では、この無意識の期待はどこからくるのでしょうか?
女性なら誰もが夫に、こんなことを願うのは当たり前でしょ?
と思うかもしれません。
でも、違うのです。
相手に対する無意識の期待がとても強い人もいれば、そうでない人もいます。
当然のことながら、相手に対する期待が強いほど、相手が期待通りに行動しない時に大きく失望し、それが不満やイライラに変わってしまうのです。
小さなころから我慢してきた思いが、夫に向けられる
もしあなたが、夫への不満を多く感じているならば、あなたの潜在意識の中にいる、満たされないインナーチャイルドに目を向けてみる時かもしれません。
夫に対して期待が大きい人は、子供の頃、子供らしくいられなかった人が多いのです。
親に甘えるべき時期に、むしろ親を気遣い、親の期待に応えようと頑張ってきた人たちなのです。
そんな人のインナーチャイルドは、いつか誰かが無条件の愛と無限の包容力で存分に甘えさせてくれ、どんなわがままも聞いてくれることを、ひそかに願っています。
そしてその思いは、最も愛している人に向けられます。
親との関係で満たされることがなかった「私の願い」を、この人に全部受け止めてほしい!
という思いが心の深い所から押し寄せてくるのです。
伝えているつもりが、伝わっていないことも
でも、そういう人はもともと、自分の願いを相手に伝えるのが得意ではありません。
自分の感情や願いよりも、親や他人の感情や願いを中心に、物事を考え行動してきたので、本人は伝えているつもりでも、ストレートに伝えていず、相手にしっかり伝わっていないことが多いのです。
そのため相手は、あなたが本当はどう感じていて、何を願っているのかに気づいていないことがあります。
あなたの願いを明確に伝えることなくして、相手が自動的にそれを察してくれることは
ほとんど起こりません。
だからこそあなたは、あなたの願うことを明確にし、それを具体的に相手に伝える
ということから始めてみてほしいのです。
思いを伝え歩み寄ること
生まれたばかりの赤ちゃんは、ただ泣いているだけで、母親が察して必要な世話をしてくれますが、それは相手に100パーセント依存した姿です。
でも成長すると共に、自分の感情と欲求を言葉で伝えることができるようになっていきます。
「私はこう感じています」
「私はこれを願っています」
あなたは、自分の感情と欲求を明確にして、相手に伝えることができるのです。
あなたの思いをしっかりと伝え、その上で相手の願いも聞いていく、ということを繰り返しながら、妥協点を探していくプロセスが必要です。
もちろん、いくら話しても全く妥協点が見つからない場合もあることでしょう。
それでも、あなたがしっかりと自分の気持ちを伝えた、ということ自体が、主体的に問題解決に取り組んでいる行動になるのです。
諦めずに交渉を繰り返していくうちに、お互いが最低限納得できる点を見つけることができるかもしれません。
自分の感情と欲求を明確に伝えないまま「いつか夫が私の思いを察してくれて、私の期待を満たしてくれるだろう」と考えるのは、他力本願的な考え方と言えるでしょう。
自分の幸せに責任を持つ
最終的にあなたの幸せに責任を持つ人は、あなた自身です。
たとえ夫が不倫をやめなくても、夫のそばにいること自体があなたの幸せだと思うなら、離婚しないことがあなたの選択となるでしょう。
そういう生き方が損か得かとか、周りの人がどう思うかが問題ではありません。
あなたの本当の願いを知っているのは、あなただけです。
本当の自分軸で生きる人は、心の深い声に耳を傾け、それに忠実であろうとします。
そうしてこそあなたは、他力本願の人生から抜け出し、自分の人生の舵を取っていけるのです。