旦那の風俗通いを許せますか?

風俗通いは男ならフツーのこと?

旦那から愛され、平和な結婚生活を送っていたある日…

ふとしたことで見つけた怪しげなカードや領収書…

「名門大学物語」「ヌクドナルド」…

なにこれ?

 

風俗と言っても、「○○サロン」などのように、いかにもという名前ではありません。

よくわからないような店名に、なんだか怪しげで不穏な空気を感じたあなた。

ネットで検索してみたら、あっという間に店の情報が出てきました。

サイトを見つめながら、「まさか…うちの旦那がこんなとこに行ってたの…?」と震えだすあなたの心。

調べれば調べるほど、今まで知らなかった風俗の実態に触れ、その変態的で低俗極まりない内容に、旦那の人間としての価値さえも疑いたくなるかもしれません。

「信じられない」「汚らわしい」「私をだましてたのね…」…

信じていた旦那が隠れてこんなことをしていた、という衝撃的な事実に、あなたの心は激しく動揺し、旦那を軽蔑し二度と受け容れたくない、という気持ちになることでしょう。

あなたは考えます。

「こんなことをした旦那のことを、決して以前のようには見れない」

「これからも通い続けるかもしれないし、いっそのこと、離婚した方がいいのだろうか…?」

でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみましょう。

男性は、いったいどんな気持ちで風俗を利用しているのでしょうか?

「風俗は遊び」という感覚

男性にとっての風俗通いは、「遊び」という言葉が最もよく当てはまります。

昔から「女遊び」という言葉がありますが、これには「女性を玩具と見たてて、男性が性欲を満たす」という意味合いが込められています。

女性のことを性的な欲求を満たすための玩具とみる考え方は、女性の人権が認められた現在では、あらゆる権利保護団体からバッシングを受けるような、あり得ない考え方です。

にもかかわらず、こうした産業は昔から現代にいたるまで、決してなくなることがありません。

また、自らの性を売る女性たちがいるからこそ、この産業が成り立っているもの事実です。

風俗はどこまでも遊びであり、一回限りの関係であるということが、風俗を利用する気安さとなっているのです。

風俗は浮気よりはマシなの?

風俗は手軽に性欲を解消するための手段として、お金を払って利用するものです。

そこには愛や恋などの情緒的な側面はなく、利用後には相手の顔も覚えていない、という男性がほとんどです。

風俗利用の目的は、風俗嬢の助けを得て、一時的な快楽を得ることがすべてです。

その意味で、浮気や不倫など、恋愛感情が介入するものとは、根本的に違うと言えるでしょう。

風俗を利用したとしても、妻に対して罪悪感が薄いのはそのためなのです。

友人やネットから得られるアドバイスは役に立つ?

旦那の風俗通いについて、友人に相談したり、ネットで検索することで得られるアドバイスは、大きく分けると次の二つに分かれると思います。

【 穏健派のアドバイス 】

「浮気しているわけじゃないし、多めに見てあげたら?」

「男だから仕方がないわよ。こちらが目をつぶるしかない」

「風俗ぐらいで離婚するのは損! ATMだと思って割り切ったら?」

【 急進派のアドバイス 】

「黙って我慢してちゃダメ! 必ずまた繰り返すから、離婚しちゃった方がいいわよ」

「旦那のせいでこんなに苦しんでるんだから、慰謝料を請求したらいいのよ」

「旦那のせいであなたや子供まで性病に感染したらどうするの? すぐに別れた方がいい」

 

どのアドバイスも、あなたのことを思っての親身な意見だとは思いますが、これらのアドバイスを受けても、心から納得できるものはなく、最終的には自分の心と折り合いをつけていかなければならない、と感じることでしょう。

では、旦那と話し合うことで、納得した答えを見つけることはできるのでしょうか?

次に、実際に旦那さんの風俗通いにお悩みの方たちの事例を紹介してみました。

旦那と話し合うべきかどうか?

事例1:さやかさんの場合

さやかさん(仮名:30代)は、二人目出産後、育児で最も忙しいときに、旦那が風俗に通っていたことが発覚しました。

自分が一番大変な時期に、こんなところに通ってたんだ…と、やりきれない思いが込みあげてきました。

夫婦間がレスだったわけでもないので、なおさら「なんで?」という気持ちが強かったといいます。

とはいっても、小さな子供を抱え、離婚するわけにもいかず、冷静に目をつぶって生きていこうと努力するも、夜になると不安が押し寄せ「もう無理、実家に帰ってしまいたい」と感じてしまいます。

さやかさんの旦那さんの場合、普段から機嫌が悪くなると部屋に鍵をかけて閉じこもってしまうような性格でした。

反論するが最後、自分に非があっても謝らず、逆ギレして何倍もの反撃をしてくる旦那さんに、さやかさんは、何も言えずに耐えるしかありませんでした。

思い切って子供を連れて実家に帰ってみようとも考えましたが、プライドの高い旦那のことですから、それがもとで離婚になる可能性も否定できません。

一見夫婦喧嘩もせずに平安に暮らしているように見えても、さやかさんの心の中は、非常に苦しい状態です。

 

さて、さやかさんの場合のように、普段から妻への共感力に欠け、自分の世界にこもりがちな旦那の場合、たとえ勇気を出して話し合ったとしても、旦那からの真摯な謝罪や、「もう決して行かない」という約束を得ることができない場合がほとんどです。

逆に、自分のしたことを棚に上げて「人のカバンを見るなんてサイテーだな、お前は!」などと逆ギレする場合もあります。

証拠を見せても嘘をつき通したり、それがバレると逆ギレする。

こうした旦那の態度に、さらなる打撃を受けてしまう人も沢山います。

事例2:かなえさんの場合

かなえさん(仮名:50代)は、旦那が仕事の重圧から、夫婦でのコミュニケーションがうまく取れなくなっていました。

ちょうど子育ても終わり、これから夫婦で楽しく生きていこうと思っていた矢先だったので、旦那さんから距離を置かれたことを寂しく思いながらも、「旦那も大変なんだろう」と我慢していました。

ところが、そんな旦那さんが風俗を利用していたことが分かり、かなえさんはパニックになって、旦那を問い詰めました。

旦那は、「家庭が大事だから二度としない。これからはいつも一緒に居る」と約束してくれ、寄り添ってくれるようになりました。

しかし、かなえさんは旦那に「一体風俗でどんなことをしたの?」と問いただし、それと自分でネット調べた内容とが重なって、今でも時々フラッシュバックのような辛い想像に悩まされています。

たとえ「二度としない」と約束してくれても、そんな旦那の言葉を心の底から信じることができず、不安が首をもたげてくるのです。

 

かなえさんは、旦那さんと話し合いを持つことで、旦那さんからの謝罪と約束、そしてより親密な関係を得ることができました。

にもかかわらず、かなえさんの心が完全に癒されたわけではありません。

定期的に、旦那さんに対する激しい怒りと強い不信感が湧いてきて、感情的になって旦那さんを責めてしまいます。

たとえ話し合をして、旦那からの謝罪を受けたとしても、妻の心の傷が簡単には癒えない事例だといえます。

まとめ

旦那の風俗通いの問題は、発覚していない場合も含めると、どこの家庭で普通に起こりえることです。

妻を裏切っている実感もなく「バレなきゃ大丈夫」と、一時の危ない誘惑に惹かれてしまうのは、男というものの「さが」なのかもしれません。

では、そうした旦那たちが妻のことを大切に思っていないかというと、「かけがえのない人」と思っている場合がほとんどなのです。

風俗はどこまでも遊びであり、その目的は一時の快楽です。

そこには愛はありません。

旦那は、妻を快楽の道具にしたくないからこそ、風俗に通って処理するのであり、妻は旦那にとって特別な存在なのです。

妻がそこをしっかりわかっていないと、自信を失って自己肯定感が下がり、旦那を許すことができなくなってしまいます。

男性の心理を正しく知り、下がってしまった自己肯定感をしっかり回復していくことが大切です。