夫が話し合いをしたがらない本当の理由

夫婦の会話は、円満な夫婦関係に不可欠なもの。

一口に夫婦の会話といっても、日常的で事務的な会話、他愛ない雑談、しっかりと向き合って話す話し合い、などがあります。

中でも問題が起きた場合は、話し合いによって解決するというのが、問題解決の定石です。

そんな時、旦那さんに話し合いをを求めても、旦那さんがあまり乗り気になってくれないことがあります。

「今は忙しいから今度」と断られたり

話し合おうと決めておいた日に、わざわざ遅く帰ってきたり

「疲れたから」とそのまま寝てしまったり

そんなことが繰り返される場合があります。

この場合、旦那さんの潜在意識が、話し合うことを避けている、と見ることができます。

夫が話し合いを避けたい3つの理由

旦那さんが話し合いを避けたがる理由には、いろいろなものがありますが、その中でも次のものが代表的でしょう。

 

不平不満を言われそうで怖い

怒られるのがイヤ

自分が正直な気持ちを言っても、妻が受けとめてくれない(反論・弁明ではじかれる)

妻の方が感情的になってしまって機嫌が悪くなると、面倒くさい

 

つまり

「今のあなたじゃダメなのよ!」という否定のメッセージに聞こえてしまったり

「あなたの気持ちを話して」という言葉に乗せられてホンネをを話しても、それを受け止めてもらえないとプライドが傷ついたり

逆に感情的になって泣かれたり怒られたりすると面倒臭い、

という気持ちが根底にあるためなのです。

 妻にとって夫との話し合いは必須

だからと言って話し合いがないままでは、妻の心にどんどんモヤモヤが溜まっていきます。

モヤモヤは悪い想像を生み、その想像でさらに不安が広がる…

そんな悪循環を繰り返してしまいます。

ですからやはり、自分の頭の中だけで旦那さんの気持ちをあれこれ思い測って悩み苦しむよりも、本人と直接話し合うのが最短距離なのです。

ではどうしたら、旦那さんにうまく話し合いに応じてもらえるのでしょうか?

あなたが夫に求めていることを明確にする

まず、あなた自身が話し合いを持ちたい本当の理由について、自分の中で明確にしてみます。

その理由は、次の3つのいずれかに当てはまる場合が多いと思います。

話し合いを通して解決策を得たい

これは、家事の分担や育児の方針など、よりよい家庭生活を営むための具体的な解決策を探すために、対話の必要性を感じている場合です。

3つの中で一番、男性が応じやすい話し合いと言えます。

この場合、あなたの意見と要望を率直に伝えるとともに、旦那さんの意見を尊重する姿勢が大切です。

彼の意見にダメ出しばかりしていると、「それなら君が好きなようにすれば?」ということになってしまい、次回から話し合いに積極的に応じてくれなくなります。

また、せっかく旦那さんがホンネで話してくれても、それを自分への不満や要求と捉えて、思わず弁解してしまったり、反論で返してしまっては、旦那さんは心を閉じてホンネを言わなくなります。

自分が否定されたと捉えずに、そのような面を直してほしいのだな、と理解し、「気持ちを伝えてくれてありがとう。努力してみるね」とさらりと受け止めましょう。

自分の不安をわかってもらい一緒に考えてほしい

これは、あなたの不安を旦那さんに理解してもらうことで、精神的に支えてほしい、という欲求だと言えます。

この場合、あなたが望んでいるのは、解決策よりも精神的に寄り添ってもらうことですから、会話を始める前に

「あなたに解決してもらおうと思っているわけではないのだけれども、気持を話しておきたいので、ただ聞いてちょうだいね」

と前置きしてから話すのがいいでしょう。

さもなければ、男性は「問題解決モード」になりがちなので、問題を解決することにばかりにフォーカスして解決法を指図したりするので、あなたは気持ちに寄り添ってもらった、と感じることができないかもしれません。

自分の満たされない思いを満たしてほしい

この場合、問題は外にあるのではなく、夫婦の関係自体にあります。

あなたが欲しいのは、解決策ではなく、旦那さんからの愛と関心です。

注意すべきなのは、あなたの満たされない思いを相手に話すことで

満たされない思い=夫への不平・不満

として受け止められてしまう可能性です。

そうなると、旦那さんは自己防衛するために心を閉ざしたり、逆ギレして反撃に出てくることもあります。

いずれにせよ、あなたを安心させるどころか、より不安にさせる結果となるので、3つの中で夫婦での話し合いが一番難しいケースです。

できれば専門家に相談する方がいいでしょう。

まとめ

このように、夫婦間の会話は難しい部分もありますが、だからと言って会話を避けていると、仮面夫婦になってしまいます。

①のような話しやすい会話から始めて、話した後には必ず

「相談してよかったわ」

「話を聞いてくれてありがとう」

などの感謝の言葉を伝えることで、旦那さんにも満足感を与えましょう。

成功体験を積み上げていくことで、旦那さんも、もっと積極的に会話に応じてくれるようになっていきます。

また、深刻な話し合いをするには、普段の何気ない会話のなかで、相手に安心感を与えておくことです。

安定した心や笑顔で旦那さんを迎え、ちょっとした会話にも心を込めていくことで、安心できる関係を構築していきましょう。