あなたらしく生きて、愛される
無条件に夫に合わせるのが愛され妻?
あなたは、夫から愛される妻になろうと、夫を喜ばすことに一生懸命になりすぎていませんか?
食事を作るときも夫の好物を作り、インテリアも夫の好みに合わせ、髪型や化粧の仕方まで、何から何まで夫中心に生きている女性がいます。
こうした努力は、愛され妻になるために、もちろん大切なことです。
でも、夫を中心にしすぎる心理の裏側には、思わぬ落とし穴があります。
一生懸命夫に尽くして、夫が期待通りに喜んでくれたら、ホッとして嬉しくなるけれど、夫が喜んでくれないと「自分の何が悪かったんだろう?」と不安になり、急に自信がなくなってしまうことはありませんか?
また、常に夫の顔色が気になって、夫が不機嫌だと「私のせいで夫の機嫌が悪いのでは?」と、不安になることはありませんか?
旦那さんに気を配るのは良いことですが、これでは旦那さんの顔色一つで、あなたの気持ちが揺れ動き、不安定になってしまいます。
対照的に、こんな女性たちもいます。
あまり夫に気を使わないで、自分の好きなことを優先して、いつも楽しそうな妻。
自分を大事にし自由奔放、ちょっとワガママにみえるけど、夫に大切にされている妻。
夫に合わせるために、必死の努力をしている女性が、このような女性を見ると、「なによ、好き勝手して。今に旦那さんに嫌われるに違いないわ!」と、内心腹が立つかもしれません。
それは、自分を犠牲にして相手に尽くしていることが、心の喜びになっていないからなんですね。
心の底では「本当は、私もそんなふうに楽しく生きてみたいのに!」と嫉妬心を感じているのです。
良い妻コンプレックスと自己犠牲
ありのままの自分を好きでいられ、価値があると感じられる心を、自己肯定感と呼びますが、この自己肯定感は、幼いころ親から大切にされた、無条件に愛されたという体験に根差しています。
十分に愛されて、自己肯定感の強い人は、主体的な気持ちで相手に尽くすことができます。
反対に、いい子の時は愛されるけれども、そうでない時は愛されない、と感じて育ってきた人は、親の顔色を常に気にして、自分が親に気に入られることをしなければ愛されない、という思い込みを潜在意識の中に持ってしまっています。
それが、その人を常に「良い妻・良い母」でなければ、という思いに駆り立てるのです。
例えば、デパートで素敵な服を見つけて、ちょっと奮発して買おうかなと思ったとします。
ところが、心の中で「待った!」がかかります。
「自分のためにお金を使うより、夫や子供のものを買ってあげなきゃ」と考え直して、結局自分を後回しにしてしまうことが多くなります。
一見、家族思いの行為ですが、これを毎回繰り返していると、弊害が出てきます。
自分の欲求を犠牲にし続けると、潜在意識は「自分は大切にされていない」と感じます。
すると、自己肯定感がますます低くなり、「ありのままの自分では愛されないんだ」と思うようになります。
愛される為には、ますます自分の欲求を後回しにして、相手に合わせたり相手に尽くすということを繰り返します。
ところが人間というのは、自分を犠牲にした分、その代価を得ようと、相手に期待してしまうものです。
夫が毎回、期待通りに感謝してくれたらいいですが、そうでない場合は「私がこんなにしてあげたのに!」と不満が湧いてきます。
妻の不満そうな顔を見た夫は、なんとなく嫌な気持ちになり、だんだん妻のといるのが苦痛になってしまうのです。
自分を大切にすることとは?
反対に、自分を大切にして生き生きとしている妻、自分が好きなことをして楽しそうな妻を見ると、夫は自分も楽しい気持ちになり、そうした妻の姿に魅力を感じます。
夫に合わせて尽くしてくれるけど、いつもなんとなく不満そうな妻と、夫の態度に左右されずに、いつも楽しそうな妻と、あなたが夫の立場でしたら、どちらの妻と一緒にいたいと思うでしょうか?
男性は女性を幸せにしたいという欲求をもっています。
妻の幸せそうな姿が、夫の喜びの源泉になっているのです。
愛され妻は、自分を大切にすることを知っています。
自分を大切にするということは、我が儘に行動するという意味ではなく、自分の欲求や感情をしっかり感じてあげることです。
あなたが今、どんな感情を感じているのか?
「あなたは、どう感じているの?」と、自分の感情にしっかり向き会ってみた後、「ああ、そう感じているんだね」と「感じている自分」を受け容れてみましょう。
また、あなたが今どんな欲求を感じているのか?
「あなたは、どうしたいの?」と、自分自身に問いかけてみましょう。
そして、あなたのしたいことをノートに書き出してみて、それを具体的に実行することについて考えてみましょう。
このワークを通して、あなたは自分がどれほど自分の感情や欲求をなおざりにしてきたかに気づくかもしれません。
あなたの価値はあなたが決める
時には、あなた自身をもてなす時間を持つことも、自己重要感を高めるうえでとても大切です。
たとえば、
エステに行ってゆったりマッサージしてもらう
前から欲しかったちょっとお高い買い物をする
食べてみたかった高級スウィーツを食べてみる
一人でプチ旅行を楽しんでみる、など…
普段したかったけれど、なかなか出来なかったことをしてみるのです。
その時「私には、こういうもてなしを受ける価値がある」と感じながら
罪悪感を感じることなく、心の底から楽しんでくださいね。
自分で自分に価値を感じられるようになると、自己肯定感が高まり、心が安定して、夫の不機嫌な態度に不安を感じたり、傷ついたりしずらくなります。
むしろ、なぜ夫は機嫌が悪いのだろうか、と相手の身になって考えてあげられるようになります。
あなたの価値はあなた自身が決めるものです。
あなたが自分の価値を認めて、自分を大切にするならば、夫や子供に無理に合わせなくても、あなたから湧き出る幸せの波動で、家族も幸せに満たされます。
まずは、あなた自身を愛する努力から始めていきませんか?