仲良しなのにセックス拒否の夫の浮気を、どう理解する?
仲良しだけどセックスしたがらない夫。
そんな夫が、風俗に行ったり浮気してることがわかったら?
セックスレスの原因が、仕事のストレスや疲労など、夫の健康上の理由のせい、と割り切ってきた妻にとって、これは衝撃でしかありません。
他の人とはできるのに、なぜ私とはダメなの?
私はもう、女として見られていないの?
そんな思いに苛まれて、夫婦であることの意味さえ分からなくなってしまうことも。
この記事では、そんな夫の心理について探っていきます。
優しいけれどもセックスを拒否する夫
夫婦喧嘩が絶えず、妻のことをあからさまに嫌っている夫なら、セックスレスになるのもうなずけます。
ところが、妻を嫌いなわけではなく基本的に優しく接してくれるのに、妻とセックスしたがらない夫がいます。
しかも最近、そういう男性が急増中なのです。
特徴的なのは、優しくて普通に夫婦の会話もあり、一緒に旅行に行ったりなど、一見仲良し夫婦に見えるということ。
何か頼めば、嫌がらずにやってくれます。
でも、セックスに関してだけは、妻が求めても夫は全く乗り気でなく、無理に頼めば拒否されてしまうのです。
できないはずの夫が浮気するのは?
妻は、夫がストレスが多くて疲れているせいだと思ったり、ED(勃起障害)の可能性を疑うことでしょう。
ところが、ふとしたことから、夫が風俗に通っていたり、浮気や不倫をしていることがわかってしまうと、「私とはできないのに、なぜ?」という疑問が湧いてきます。
そうなると、「疲れているから」「EDだから」と自分の中で夫を弁護してきたことが、意味をなさなくなるのです。
「本当は愛されていないのだろうか?」と夫の愛を疑ったり、自分に女としての価値がなくなったように感じてしまうかもしれません。
こんな時、夫の気持ちをどう理解したらよいのでしょうか?
まず、男女間のセックスに対する認識の違いから見てみましょう。
セックスするのは最も親密な証拠?
夫婦間のセックスは、お互いへの信頼感と愛を格段に高めてくれる追窮のコミュニケーションです。
それは、セックスが最も親密さを要求する行為だからです。
特に女性にとっては
セックスする間柄=最も親密な関係
ということになるでしょう。
ですから、夫が自分以外の女性と肉体関係を結んでいるという事実を、「夫はその相手ととても親密なのであり、愛しているのだ」というふうに受け取ります。
男女のセックス観の圧倒的な違い
ところが、男性の場合、かなり事情が違います。
男性にとってセックスは、性欲を満たすとともに、ストレスを解消し、心身をリフレッシュさせてくれる行為なのです。
特に、社会的な位置が高く、責任の重い業務についている男性ほど、仕事からくる重圧感やストレスを軽減してくれる何かを求めるものです。
戦争に行った兵士たちが、戦場の不安と恐怖を麻痺させるために、挺身隊、もしくは従軍慰安婦と呼ばれる女性たちと関係することが、戦時中には認められていました。
戦場は、いつ命が失われるかしれない極限のストレス状態です。
そんな中で男性は本能的にセックスを欲するのであり、それはユダヤ人が収容所のガス室で処刑されようとするときにも、同じような行為に走ったという有名な逸話からも見て取れます。
妻とはできない理由
さて、セックスに対する男女差を考慮したとしても、夫が妻とはセックスレスなのに、それ以外の女性とセックスしている、というのは理解しがたいことです。
こうした夫は、実は妻に対して、完全に素の自分でいられないのかもしれません。
社会的にも尊敬されたり感謝されたりする職業についていて、立派な人で通っている。
妻も、そんな夫を尊敬している。
そのような男性は、妻の前でも「立派で頼りがいのある夫」というペルソナをなかなか脱ぎ捨てられません。
妻の前でハメを外したり、乱れた姿を見せることに、無意識の抵抗が働いてしまうのです。
妻の前で緊張する夫
特に、次のような場合はなおさら、夫は妻の前である種の緊張感を持ち続けます。
- 妻が優秀で夫の仕事にも一通りの理解がある
- 同業者である
- 妻の性格がまじめで、いつもきちんとしている
その緊張感から、夫婦でセックスしようとする気があまり起きなくなるのです。
そこにストレスによる勃起障害(ED)が加わると、立たないことで「立派で頼りがいのある夫」というペルソナが壊れることを怖れる心理も加わり、ますますセックスが負担になります。
つまり、妻とのセックスがストレス解消になるよりは、むしろ新たなストレスを生んでしまい、セックスレスになっていくのです。
なぜ風俗ではできるの?
夫婦間でセックスレスなのに、夫が風俗に通っているケースもあります。
これも、上でお話しした内容を考えていただけるとわかると思います。
風俗では、自分がお金を払っている立場なので、そこでは徹底的にハメを外していい、という気安さがあります。
相互作用である夫婦のセックスとは違い、自分は何もせずに相手にだけ一方的にサービスさせることもできます。
妻の前では見せられないような、子供じみた馬鹿げた態度や要求も許されるわけです。
特に、政治家・医師・教師など、立派な人としてのペルソナが要求される職業についている人ほど、そんな息抜きの場を必要としているかもしれません。
不倫相手とは薬を使ってでも…
風俗通いなら、まだ理解の余地がありますが、妻とはセックスしたがらないのに浮気や不倫をしている夫は、それこそ理解不能です。
だからといって「妻を愛していないわけではなく、離婚する気もない」と言われたら、どのように理解したらいいか悩むことでしょう。
妻と仲が悪くてセックスレスなので浮気をした、というのならわかります。
でも、妻とは仲が良くてもセックスできない夫が、不倫相手とはセックスできるというのは、受け入れがたいですよね。
実際、不倫相手とセックスするために、バイアグラを使用している男性も多いとのこと。
不倫相手のことは、そこまでして満足させているのに、妻の前ではレスを治そうともしない夫に、「あなたは本当に私を愛しているの?」と疑問を投げかけたくなるのも当然です。
妻と浮気相手、どちらを愛しているの?
では、夫が本当に愛しているのは、セックスしている浮気(不倫)相手の方なのでしょうか?
もし、浮気相手を本気で愛しているのなら、夫はまず妻との離婚を考えるはずです。
立場上、離婚が難しかったとしても、夫婦の関係は冷めきって、家庭内別居や仮面夫婦になっていることでしょう。
夫が家に帰ってきて、妻と暮らしているのは、夫にとって妻や家庭が大切であることを意味します。
セックスレスを克服するのに大切なこと
妻とセックスレスになったのは、過去にセックスにまつわるトラウマが、あったからかもしれません。
例えば、妻からセックスを拒否されたり、セックスが下手だと言われたりすると、夫は自信を失います。
男性の自尊心は、女性が思っているより案外繊細なのです。
男性にとって、性的能力と自尊心は直結しています。
自尊心が傷つくと立たなくなるし、逆に性的不能になると、自尊心が下がります。
妻とできない時、不倫相手とセックスすることで、かろうじて自尊心を保っている場合もあります。
セックスレスを克服するには、まず夫の自尊心を高めてあげることから始めていきましょう。