夫側拒否のセックスレス。妻が注意すべき3つのこと。
セックスレスと言えば、妻側が拒否するケースが多いという観念がありますが、最近では夫側が拒否するケースが増えています。
もともと男性は女性より性欲が強く、セックスは男性から誘うもの、というイメージがあるために、「女性から誘うのははしたないこと」と感じて、セックスレスの不満をどこにもぶつけられずにいる妻たちも多いのです。
ここでは、セックスを拒否する夫に対して、妻がどのように対処すべきかについて書いていきたいと思います。
ネット検索で出てくるレス解消法のウソとホント
さて、夫側拒否セックスレスについて、ネット上ではどのような解決法が提案されているのかリサーチしてみたところ、次のような内容が上がってきました。
1.夫婦間のコミュニケーションを多くする
2.妻側から誘う
3.家の間取りや寝室を変える
4.セックスしたい思いを率直に伝える
5.セックス以外のスキンシップをする
6.お酒を飲ませてその気にさせる
7.一緒にエロティックな動画を見る
8.自分自身の自慰行為を見せる
9.浮気をほのめかして夫の所有欲をそそる
このうちのいくつかは、確かに効果がありそうです。
でも反対に、実際に試してみたところ、効果を得るどころか夫が怒りだしたり、大ひんしゅくを買ったという声も…。
夫が拒否する原因がそれぞれ違うので、情報を鵜呑みにせずに、しっかりと考えて行動することをお勧めします。
夫がその気になれない理由
男は性欲が強くて、基本的にセックスしたいもの、という固定観念があると、セックスを拒否する夫のことを誤解したり、浮気を疑ってしまうことに。
実際に、夫がセックスレスになる理由はどのようなものなのでしょうか?
レスになった30代の既婚男性100人を対象にした調査では、次のような結果がでています。
1位 仕事で疲れていてするのがしんどい(30%)
2位 妻を見慣れて性欲が湧かなくなった(26%)
3位 忙しくてその気になれない(23%)
4位 しばらくしなかったらきっかけがつかめなくなった(17%)
5位 妻が「家族」になってからする気が起きない(12%)
5位 子どもができて妻が母親になってからする気がなくなった(12%)
出典:https://www.excite.co.jp/news/article/Joshispa_20180603_00852988/
この結果をみると、夫からレスになってしまうのは、仕事の疲れや忙しさによるものと、妻への慣れが大きな要因と言えそうです。
またセックスレスになった夫は、妻に対して次のようなネガティブな感情を感じているようです。
・妻からの無言のプレッシャーが怖い
・浮気を疑われて苦しい
・妻への愛を疑われて悲しい
・要求してくる妻に嫌悪感を抱いてしまう
このような夫の心理を踏まえた上で、妻として注意すべきことをまとめてみました。
1.夫に対してセックスへの執着を見せ過ぎないこと
セックスレスの淡泊な夫に対して、妻の方から積極的な誘いをかけたりすることは、夫の状態によっては逆効果になることがあります。
夫の性欲がないわけではなく、単に疲れて面倒だという場合は、この方法が功を成すこともあるでしょう。
でも、夫が仕事の激務やストレスで心身が疲労しきっている時や、ED(勃起障害)に陥っている場合は、妻からの誘いは負担になるだけです。
自分の欲望が第一で、夫のことを配慮できない妻、と思われてしまうかもしれません。
また、ゲームやアニメといった、バーチャルな世界に強く影響されている世代の男性には、生身の女性というものに対する、ある種の嫌悪感があることが指摘されています。
妻の出産に立ち会って以来、セックスに嫌悪感を覚えるようになった男性もいます。
また、キスで唾液が混ざることや、性器の自然な臭いに嫌悪感を覚えるなど、女性の生物的な要素を受け容れられない男性が増えてきているようです。
そういう男性は、女性から積極的に求められると、なおさら引いてしまう、という特徴があります。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
2.セックスがないことで自信を失ったり、落ち込まない
もともと男性にとって、女性を性的に満足させることは、男としてのプライドでもあります。
それができない時、妻に対して後ろめたく、夫の自己肯定感が下がるのです。
セックスがないことで、妻が自信喪失して落ち込んでいる姿を見るのは、夫にとっては二重の苦しみになってしまいます。
妻の不満気で悲しそうな姿に、責められているような気がして、思わず怒りを発してしまうこともあるでしょう。
「夫のセックスレスは自分のせい」と自己卑下や自己嫌悪に陥らず、それ以外のことに夫の愛を見出す努力をしましょう。
3.夫の浮気を疑って問い詰めたりしない
「男はセックスが好きなのが当たり前」という固定観念が、誤解を生みだします。
「夫が妻とセックスしないのは、他に女性がいるからだ」という考え方も、その一つです。
病気になったら性欲も弱まるように、ストレスや過労で心身が弱まると、性欲自体も弱まります。
夫が本当に疲れ切って、セックスする元気もないのに、妻が勝手に浮気を疑って夫を問い詰めたりすると、夫はさらに疲れ果ててしまいます。
中には、妻とはレスでも浮気や不倫をしている男性もいます。
そのような場合でも、夫のあるがままを受け容れていく姿勢が必要です。
夫のしていることが倫理的に正しい・正しくないは別として、夫を責めれば責めるほど、夫の心は離れていくからです。
そのような行為を必要とする心の苦しみが、夫の中にあるのだということを理解して、妻としての位置を毅然として守り続けることです。
夫もまた、妻と遊び相手とを、しっかり区別しているということを忘れないでください。
まとめ
夫側からのセックスレスの問題は、今後もますます増えていく気がします。
また、それに対する調査・研究も進んでいくことでしょう。
「愛しているならセックスがあって当然」という固定観念にとらわれず、セックス以外で夫とのつながりを深めることが大切です。
年を取れば、どんな夫婦も自然にセックスレスになります。
だからといって、夫婦の絆がなくなるわけではなく、深く穏やかな繋がりができていくのです。
反対に、どんなに熱烈なセックスをしていても、お互いの肉体的快楽しか追求していない男女は、夫婦の深い絆を育てることはできません。
セックスは、夫婦の心身を結びつける最高のコミュニケーション・ツールではありますが、それがすべてではありません。
夫婦の事情は、家庭ごとに違います。
夫のことを真に思いやる心こそが、セックス以上に夫婦を結び付けていくのではないでしょうか?